iPhoneは、ミュージックプレイヤーとデジタルカメラの機能を合わせ持ちます。そこでケースとして必要となるのが、イヤホン穴とカメラ穴です。意外に思われますが、iPhoneケースを商品化するにあたり、全体のデザイン以上にもっとも気を使い時間をかけた課題です。
普通の材質のケースであれば悩みもせずに穴をガバッと開けてしまえばいいのですが、Tatami-Padは自然素材のい草の畳を使っているので、穴を開けることに抵抗がありました。一生懸命作った品物(畳)に穴を開けるなんて、職人さんにとって気持ちいいはずありません。ただ、イヤホンとカメラ穴の無いiPhoneケースを作ったところでユーザーの支持は得れないだろうし、自然素材だから穴は開けません!何てアピールしても、それはメーカーのエゴであると思いました。
ユーザーや取引先からは「カメラ穴に対応してね。」とあっさりリクエストをいただきます。しかし、Tatami-Padは、合成樹脂の大量生産品と違い、一品一品職人さんが作り込んだ商品、いや作品です。そこには感情があり、心があります。なので僕たちデザインする側は、売る、売れることを考える以上に、作り手担い手さんの気持ちや仕事のし易さを考えねばならないと思っていました。
初回ロットの生産風景が届きました!
この器具を使いひとつひとつ職人さんが丁寧に穴を開けます。い草がほつれないようにボンドを薄く塗って固めています。
iPhoneケースをお手元でご覧になる機会がありましたら、穴を見てください。そんなエピソードもあったんだーと思っていただけたら僕らは報われます(^^)
開発チーム
鷲頭
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