ストーリー


素材(い草)も生産も純国産で世界を目 指す、伝統文化継承プロダクト。


畳は、私たち日本人の暮らしと文化を支えてきました。柔道、茶道、華道といった伝 統文化はすべて『畳』の上から始まっています。

しかし現代では、住宅事情や生活様 式の変化が進み、暮らしのなかに『畳が無い』ことが普通になってしまいました。そ の影響と輸入い草の普及により、国内のい草作付けは1964年 / 12,300ha を ピークに、 2010年は、往時の7%相当 / 899ha まで減少しています。また、 畳表の生産も2002年の半分となり、国内需要の70%以上は輸入品です。(データ 農林水産省 作物統計)

このまま何もせず時を過ごせば、主産県の熊本県と福岡県の生産農家は限りなく減少 し、日本独自のい草の生産と製法は失われるでしょう。

そこで私たちは、畳を『敷 く』から『包む』『持つ』に視点を替え、い草と畳に触れてもらうことを最初の目標 としてプロダクトをスタートさせました。それが、最新鋭のデジタルツール、iPadのケースとして誕生した Tatami-Pad です。

水田を残す。

この青々とした水田で、Tatami-Pad の『い草』は生産されています。国内 の生産農家は、2002年の1,34 0戸から2010年は705戸に減少 しており、農家のほとんどは、熊本県 と福岡県に集中しています。良質ない 草を生産するためには、良い水と水は けの良い土壌、乾燥のための日照条件 が必要です。九州の二県はこれら条件を満たし、希少な生産地として現存し ています。

私たちの Tatami-Pad が広く普及する ことで、毎年一定の生産量の確保がで きます。そしてプロダクトを通じて、 国産と輸入品との質の違いを知っても らい、畳のある暮らしを見つめ直す きっかけを提供したいと考えていま す。

担い手を育てる。

い草の生産農家と比例するように、畳表の生産農家も年々減少しています。 (2002年の1,260戸から20 10年は691戸)主に中国から輸入 される畳表は、い草と畳表農家に大き な影響を与えています。一般にはあま り知られない事実ですが、中国産のい 草を使い国内で加工することで、国産 として流通させるケースがあります。 それらのい草は、青みのバラツキをカ バーするために化学染料を使用してい ます。

 Tatami-Pad で使用される畳表は、い 草の色や太さのムラを取り除く作業か ら、染めや織り、天日干しに至るま で、伝統的で安全な製法で生産されて います。そのキメ細かい質感と肌触りと香りは、バイヤーとユーザーから高 く評価されています。

雇用を作る。


Tatami-Pad は、生産地である九州で 一気通貫で製造し、品質基準を守った 安定供給を目指しています。そうする ことで、無用な流通コストを抑え、ハ ンドメイドとは思えないようなコスト パフォーマンスを実現しました。

本プロダクトでは、特別な設備投資 を行っていません。生産地でこれまで 培われた『い草の生産、畳表の製法、 職人の縫製技術』を最大限に活かした 開発と製造を採用しています。『世界中で売れるなんてワクワクしま す!』一人でも多くの職人さんがそん な想いでモノ作りできるように....そし て、産業と技術と雇用を守る一役を担 えるように....それが私たちの願いで す。よろしくお願い致します。





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